【技術解説】第1回 タッチパネル

このエントリーをはてなブックマークに追加

タッチパネル」とは、表示装置と位置入力装置を組み合わせた電子部品。たとえば、液晶パネルとタッチパッドが組み合わさり、画面上をタッチして入力することができる。タッチスクリーンタッチ画面などとも呼ばれます。

現代の一般的なコンピュータでは以下のような機能を満たしていることが基本だと思います。

  • データの記録や計算
  • データの入力
  • データの表示や出力

入力の場合はキーボードやスキャナーなど、表示・出力の場合はディスプレイやプリンターがこれに該当します。

この2つを同時に行うことができる装置がタッチパネルというわけです。

現在では銀行ATM、一部の自動販売機、携帯ゲーム機、コピー機、ファックス、カーナビから、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、携帯情報端末(PDA)まで、広く利用されています。

 

広く市民権を得ているタッチパネルですが、

  • 入力操作が直感的
  • ディスプレイとキーボードといったように複数の機器を置く必要がなく省スペース
  • 組み込むソフトウェア次第で柔軟かつ多彩な操作性を実現可能

といったメリットがある一方、以下のようなデメリットが存在する。

  • 汚れが付着すると画面が見づらくなったり操作しづらくなったりする
  • タッチパネルの方式によっては細かい操作が難しく、全体としても不得意
  • 物理的な凹凸がなく、視覚障害者にとっては操作が困難

 

タッチパネルは技術的には複数の方式が開発され利用されています。方式や精度、利用される環境にそれぞれ得手不得手があり、どれが一番ということはありません。

実は、種類だけでいえば6種類も7種類もありますが、スマートフォンやタブレット型端末という点に限れば、主に以下の2種類に分類されます。

  • 抵抗膜方式
  • 静電容量方式

 

次回は、これらの方式について紹介していきます。